著者:柏耕一
発行年:2019年
著者は73歳で交通誘導員やってる。他に出版関係の仕事もやってるが収入が安定しないからだそうだ。
交通誘導員というのは警備員の一形態だそうで、他に施設整備とかあるのだが、この交通誘導が一番人員が多いのだそうだ。
●給与について
昼の勤務は午前8時から夕方5時まで。日給9000円。夜勤はプラス1000円。2級資格を持つものはプラス1000円。隊長手当が月1万、年末には寸志。
夜勤がプラスの小さいのが意外。まあその時の現場にもよるのだろうが。
●働いてる人
著者の会社は70歳以上が8割。
80過ぎても働いてる人がいる。
自己破産者は働けないので、そこで引っかかってしまう人もいるそうだ。
●人間関係
やっぱり一癖ある人もいる。そういう人は目立つ。
それ以外の場合は仕事が終わったら「お疲れ様」といってさっさと帰る。帰りに同僚と飲みにいったりはしない。
警備員同士で結婚することもあるそうだ。
●評価
やっぱり底辺だと働いている人も思っている。土方と比べても物を作ったという達成感がないから。現場でやってると現場関係者から引き抜きがあることもあるそうだ。
著者の結婚相手も交通誘導員は底辺だと思っているようである。
●仕事
一番怖いのは事故がおこること。誘導員は警察とちがって強制力がないので、車の交通誘導もお願いする立場。そうはいっても事故があったら、なにかと誘導員のせいにしてくる人もいるそうだ。
道路工事は朝9時から、それより前にやる場合は別途許可が必要になる。
工事のときの片側交互通行(片交)が難易度が高い。
ここでなければ務まらないだろうという人もいる。
仕事に向いてないのは注意力散漫な人、無責任な人。などなど。
となると私も交通誘導員をやるのは怖いなあ。やっぱりどの仕事も大変だ。