変幻自変幻自在!! 窪田流3三角戦法

変幻自在!! 窪田流3三角戦法

窪田義行 棋士番号210

タイトル挑戦なし 順位戦最高位B級2組

 

C級2組で降級点を2回とってからB級2組まであがっためずらしい棋士だ。SNSとかでの発信もよくやっている人で、最近ではネット実況で藤井聡太さんの手を候補手としてあげていたのに、ネットニュースで藤井聡太さんの手は解説者は誰も予想しなかった(現地解説とか動画中継とかもある)と書かれてしまったことに不満をいったりした。

エキセントリックな雰囲気をもった人といったイメージがある。

一人で学べる!強くなる将棋入門

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行方尚史 棋士番号208

タイトル挑戦2回獲得なし、順位戦最高位A級

 

若い頃に竜王戦挑戦者決定戦まで進んだことは知っていたが、2013年、2015年にそれぞれ王位と名人に挑戦している。40歳になっていたので、当時では最高齢初タイトル獲得の記録がかかっていたことになる。

それなのにあまり話題にならなかったのは木村一基さんのように何回も挑戦したというドラマがなかったのと、相手が羽生でタイトルが取れると思われてなかったためだろうか。実際に、どちらも1勝4敗で破れてしまった。

 

音楽とかファッションにこだわりがあり、若い頃には尖った発言もしていた。しかし、他の分野についていうのはどうなんだろうね。ASKAは『価値がある棋士はタイトル獲得者だけだ、他はニセモノだ』なんてことは言わないものだ。

そして年月が経ち行方さんがまるくなったのにたいし、ASKAは孤高の存在となってしまった。やっぱり本物は違う。

 

アマゾンで著作を探したら、この本がヒット。初心者向けのルール解説本とは行方さんらしくないなと思っていたら、アマチュアが勝手に名前を使って本を出してしまったらしい。

久保利明の四間飛車

久保利明の四間飛車

こちらは四間飛車。ただし、これまでの解説書とはちがって、全て久保さんの実戦譜。

 

本の冒頭で久保さんの戦法の変遷が書かれている。

奨励会入会後から振り飛車党。その頃は居飛車の作戦は急戦がメインだったので、久保さんは三間飛車を使っていた。しかし、居飛車穴熊が使われるようになってからは、四間飛車で銀冠や立石流を使うようになり、四段になれた。

 

プロ入り後、久保さんは関西から関東へ籍を移した。羽生七冠誕生の頃で、関東のレベルが高いと考えたからだ。「関東の研究将棋、関西の力将棋」という言葉があり、その頃は、まだその雰囲気が残っていたそうだ。

 

関東の研究将棋に触発され、いろいろ試してみたものの、やはり居飛車穴熊に対しての勝率は悪かった。平成14年くらいから他の戦法を試すようになった。それが、これまでの本にあった、先手石田流や後手のゴキゲン中飛車である。

 

その後、角交換四間飛車もあらわれ、今は藤井システム風に居飛車穴熊を牽制し、居飛車の方も単に穴熊を目指すのではなくなってきている新しい状況も見られるようになったそうだ。

久保流 最強先手振り飛車

久保流 最強先手振り飛車

平成26年発行の本。

 

前の本で先手石田流を解説したが、その後、後手が石田流に

組ませてくれなくなった。

先手7六歩に、後手3四歩、先手7五歩に後手が8四歩と付けば石田流になるのだが、その後に先手の変化が多い。後手はどの変化にも対応しなければならないので、8四歩とはつかない。

あるいは先手7六歩に後手が8四歩とつくと、これも石田流には組みにくい。

そのため後手が何をさしても先手は中飛車に組める中飛車を主流にするにいたったというのが久保さんの結論である。

そのため先手中飛車を解説してあるのだが、こちらは手が広い。相振り飛車もあるし、先手が向かい飛車に振り直すこともある。好みもあるし、石田流のような理想形やよくある形がないのだ。

 

久保さんが影響を受けたのは大野源一九段。昭和30年代に活躍した振り飛車党の棋士だ。振り飛車のさばきといったものを考えた棋士なのだろう。同じ振り飛車党でもその後の大山名人は、相手の動きを封じる、受け身を信条とするので、大野九段や久保さんとはかなり異なる。

 

この本にはコラムが4つある。できれば棋士の本にはコラムを入れてほしいものだ。