真部一男さんの本を買おうとしたのだが、こちらにエッセイが収録されているというので、こちらを買った。
彼のエッセイはとても短いもの。
竜王戦で中原さんとの対局のため将棋会館に向かったが、交通機関の遅れのため少々遅刻した。対局してすぐに中原さんは考え込む。そして、同じ部屋で別の対局をしている加藤一二三さんにこういった。「加藤さん、やっぱりおかしいよ」
対局室の6割ほどを加藤さんが使っていたのである。中原ー真部は部屋の端においやられていたのだ。真部さんは遅れたためわからなかったが、対局前にも一度そのことを言ったものの、加藤さんは応じなかった。
さて、真部一男さんだが。
棋士番号111
A級に2期在籍。タイトル挑戦はなし。
私の将棋との出会いは、昔父親が買ってきたnhkのテキストだ。そのときに将棋世界を買ってくれれば他のタイトル戦のことも知ることができたんだけどねえ。
さて、そのnhkのテキストにはNHK杯の棋譜も載っている。そこに確か棋士の顔写真もあったはずだ。大半は地味なおじさんの顔だったのだが、一人だけ映画俳優のような顔立ちがいたのを覚えている。
それが真部さんである。