2年ぶりの“快挙”5大関横綱そろって白星…夏場所6日目
2009年5月16日(土) 8時0分 スポーツ報知

 ◆大相撲夏場所6日目(15日・両国国技館) 横綱大関の上位陣が全員安泰。5大関時代なら07年春場所5日目以来、2年ぶりの“快挙”となった。

 ふがいない大関陣が、意地を見せた。5大関時代では、07年春場所5日目以来の横綱大関陣が全員白星。誰かが負ける最近の展開には、横審などからも批判が飛び出していたが、久しぶりに笑顔がそろった。

 史上ワースト13度目のカド番で進退を懸けている千代大海は、玉乃島を突き出し4勝2敗。5日目に豊真将に逆転勝ちし「昨日の一番で体の細胞が活性化した」と、持ち前の闘志も復活した。糖尿病の影響で白米をほとんど口にせず、玄米中心の生活で摂生。インスリンなどには頼らず「気力で治している」と、言葉に力を込めた。

 通算出場が1552となり歴代10位タイ、横綱大関としては初の快挙を達成した魁皇は、把瑠都を送り出し。「記録とかは全然気にしない」と、振り返った。琴欧洲は「前に出る相撲ができてよかった」、琴光喜は「連敗はしたけど体は動けている」と、充実感を漂わせた。5大関時代に限らず、横綱大関が全員勝ったのも07年名古屋場所11日目(2横綱大関)以来。5日目に観戦した横審・鶴田委員長が「先場所よりいい」と話す大関陣。強ければ優勝争いが盛り上がるだけに、期待は大きい。