千代大海のこった日記

千代大海龍二33歳。大分県大分市出身。大関在位62場所目、角番13回目の名大関である。と、書く気力さえもしばらくのところなかった。千代大海魁皇ほど見守りたい力士ではないのだが、今場所はインフルエンザにかかったこともあり本当にピンチではないかと思い日記をつけてみたのだが、やっぱり彼らは本当にしぶとい。

【大相撲】千代大海 ピンチの場所でがむしゃら
2009.5.16 20:26
 頭でごつんと当たり、がむしゃらに出た。33歳の千代大海は、新鋭豪栄道を一方的に押し出した。史上ワーストの13度目のかど番で、進退を懸ける大関は「足の運びが良かった。半歩でも遅れると、いなしをくっちゃうんでね」と、快勝に得意げだった。

<大相撲夏場所千代大海魁皇奮闘…会心の相撲たたえ合う
毎日新聞 - 2009/5/16 21:30
 ◇大相撲夏場所7日目(16日・東京・両国国技館

 東支度部屋。引き揚げる千代大海が、ふろを上がってきた魁皇とすれ違いざま、右こぶしを突き出すと魁皇も右手のひらで応えて「パーン!」。大関在位が歴代1位・62場所の千代大海と同2位・53場所の魁皇会心の相撲をたたえ合う音が響いた。

 まずは千代大海。3大関を破ってきた豪栄道に頭で当たり、激しく突っ張る。23歳の新関脇がたまらず引いても体勢は崩れない。しっかりとついていって押し出し、「かなり良かった」と自賛した。一方の魁皇。立ち合いで右上手をつかみ、豊真将に何もさせずに寄り切り、「(上手に)手がかかったからね」とこともなげだった。

 武蔵川理事長は「千代大海は『速い相撲を』という気持ちが出ている」「魁皇にあんなに早く上手を取られたら何もできない」と2人を評価した。36歳の魁皇は「疲れてくるし、これからが長いよ」と慎重だったが、先月29日に33歳になった千代大海は「細胞が活性化してきたのか、動けてきた」と13度目のカド番脱出へ手応えをつかんだ様子。

 「33歳を過ぎると体が動くんだよ」と魁皇に妙な(?)励ましを受けたという千代大海。体調不良などで場所前のけいこ不足にもかかわらず、ここまで2敗でしのぎ、「あの人(魁皇)だけはわからない」と首をひねりながらも表情は明るい。20代前半の新関脇や新小結ら若手が注目された今場所、ふたを開けてみれば、「まだまだ若い者には……」というベテラン大関の奮闘が目立っている。【鈴木英世】