キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか? (文春文庫PLUS)

著者:飴屋法水

発行:1997年

キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか? (文春文庫PLUS)

著者はペットショップの経営者、なのだが調べたら他に劇団の活動とかもやってるようである。

 

珍獣の飼い方とかを説明してるのだが、他に著者の思想とかそういのも出てくる。それを面白いと思うかうっとおしいと思うか。

 

例えば、動物を金を出して買うということについて。著者は命をやりとりするのに確かにうしろめたさを感じるが、それは売春とかミスコンとかと同じで人間も価値を判断するではないかという。何をやっても人間のエゴとうわけだ。

まあその通りだろう。それで著者は自分の店もペットショップとは使わず、アニマルストアといっているそうだ。

 

で、珍獣なのだが、人が飼わない動物を飼ってみたいと思う人は一定数いるそうである。ただ珍獣なのには珍獣の理由があって、死にやすかったり金がかかったり人間を襲う危険性があったりウンチが臭かったりとか色々問題があるそうである。

同じ動物でもちょっと種類が変わると習性や飼育条件も大きく変わるのが意外だったね。

 

・ウサギ。赤ちゃんウサギはかわいい。でも時期を過ぎると大きくなる。それを分からず飼ってしまう人がいる。赤ちゃんウサギは死にやすい。

 

・アリクイ。種類によってはヨーグルトで飼育できる。

 

・動物に値段はない。かかるのは、ほぼ人件費。売れ残ったり死にやすかったりするとその分の費用も値段に転嫁される。ワシントン条約で最高ランクの動物でも繁殖力の高い動物は値段が安い。