日本初の説話集。
古来から伝承された話をいうのだそうだ。
薬師寺の僧である景戒が書いた。
だから仏教的な、因果応報を説く話が多いのだが、そうでない性的な描写がえらく気になってしまった。
天女の像に恋した縁。
天女の像が気に入って、天女の像のような女をお与え下さいと願った修行者は、天女とセックスする夢を見る。
翌朝、天女の服に精液の染みができている。
涅槃経にもある。多淫の人は絵に描いた女にも欲情すると。
そしてそれから1000年近くたち、絵に描いた女に欲情する人が現れたのだ。
「背骨の柔らかい男は、自分の口でマスターベーションする」と。とかいう描写が唐突に入ってきたりする話もある。
とにかくエロの力は昔からすごいものだ。