「山奥ニート」やってます。

「山奥ニート」やってます。

和歌山の山奥でニートをしている人の話。

山奥ニートの主催者は、大学を中退したあとアルバイトした居酒屋で皿を割りまくるなどして、バイトを辞めるときに弁償金を請求され、働いたため赤字になったということだ。その点だけでも、応援したくなる。

 

それで彼はニートになった。なんで山奥でニートになったかというと支援しようとしている人がいて、その方が亡くなったりいろいろあったものの、今家賃は0円で借りることができているようである。

住所も公開していてテレビの取材も来たようだ。現在は十数人が住んでいるということだ。

 

ニートうしの関係は、近すぎず遠すぎず。大学寮のようなものなのであろう。

 

さて、ニートであるがそうはいっても、電気代や水道代やネットの費用などがあるため、月18000円だかを徴収しているらしく、払えないと強制退去となるそうだ。そのため、ニートも働いているそうである。

私なんぞは、人間関係に不安があるし、月に2,3万円稼ぐのが大変だと思うのだが、スポット的な仕事なら見つけるのはつらくないし、月2,3万円働くのはなんとかなるそうである。

ただ、著者は若いわけで、今後年取ったときに仕事があるかどうかはわからない。

 

もともと住んでいる平均年齢80歳の地元民は5人。それらの人との交流や、キャンプ場でのアルバイトは私からすると煩わしそうだが、ニートによるといい生活らしい。

 

さらに、大きな決め事については、この山奥ニートと古参2人が独裁的に決めているそうだ。民主的に決めても揉め事が大きくなって決まらないそうだ。なんとなく説得力がある。

 

今後の生き方について大いに参考になる本であった。