初段に挑戦する将棋シリーズ 終盤逆転将棋

初段に挑戦する将棋シリーズ 終盤逆転将棋

棋士番号100

獲得タイトルは棋聖1期、王位1期の2期。

 

森けい二さんのけいという字は難しい字だ。なんで、この字になったのかはわからない。誰かインタビューしたことがあるのだろうか。

 

森さんの本は、寄せがみえる本というのが参考になったね。

 

さて、森さんといえば、まずは高校になってから将棋を覚えた晩学の方で、それなのにプロになったうえ、さらにタイトルを取るようなトップ棋士になったというのがまずひとつ。

本ではなくて実戦を繰り返して体で覚えた将棋。終盤の逆転が多いことから、終盤の魔術師と呼ばれた。

 

それから、中原名人に挑戦したときに、中原は強くないと宣言し、第1局の前夜祭が終わったあと髪を剃り落とし、つるつるにして1局目の対局上に現れるなど、ヒール的な役割とパフォーマンスをした棋士である。

 

実は、森さんは、その後にアマチュア小池重明さんと対局して平手で破れてしまっている。ただ、そのことについて言い訳はしていない。

勝っても負けてもやはり勝負士なのだろう。

 

森さんは実績十分なのに、対局集はまだ作られていない。この本は過去の実戦譜から逆転にいたる考え方を解説している。ただ、各棋士についてのエピソードは全然語られていない。森さんは、棋士とのエピソードを語ることはしていないようだ。これも信念なのであろう。でも、いつかは過去の思い出も語ってほしいと思う。