家でごろごろ。

私は稼働できる時間が常人の5分の1くらいしかないように思う。

 

NHK杯将棋トーナメント。

解説は森下九段。他の解説者とくらべて、対局者の手にダメ出しもするというのが特徴。ただし、もう森下先生自身が手が見えなくなっていて、第一感の手を事前に解説できてないので、終盤はグダグダになってしまった。

 

森下先生が、脈絡なく話をした田中寅のエピソードは面白かった。森下先生が奨励会時代に誘われた研究会で二十代前半の寅ちゃんは、穴熊は序盤が命だと言ったという。

当時、急戦ならともかく穴熊で序盤に重きをおいていた棋士は確かに珍しそうだ。

 

森下先生は若手だった頃、ベテラン棋士が勉強しないことが不思議だったという。年をとったら能力が衰える。だから、戦うには、勉強するしかないじゃないか。なぜベテランの先生は勉強しないんだと。しかし、自分が実際にベテランになると勉強をするのは難しいと。

その理由は述べられなかったが、単純に体力や集中力がなくなり、そして気力もなくなっているのだろう。やっても、多少維持することはできてもタイトルを取るところまではいけない。やってもやらなくてもたいして違いはないと。そんな感じだろうか。