リュカオーン

著者:縄手秀幸
イラスト:天野喜孝
レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行:1990年


富士見書房の第1回ファンタジア大賞の準入選。同じ準入選に『スレイヤーズ!』がある。巻末の編集部の解説では『重のリュカオーン』『軽のスレイヤーズ!』とある。スレイヤーズが売れに売れて続編が次々出たのにたいし、こちらは続編がまったく出ずに終わってしまった。イラストは天野喜孝でプッシュはされていたのだが、作者にやる気がなくなったのかなんなのか。もちろん真相は謎である。


昆虫人間がたくさんいる世界で、人間の形をした少女と大男とかが主人公。海外SFっぽい世界観だね。そして話が進むと、そこが未来の地球で、政府の計画で人間と他の動物を配合させたとかいうのが分かってくる。


文がつたないのはおいとくとして、話の展開にひきこみが感じられず個人的には退屈してしまった。途中からぱらぱら流し読み。せめて、会話とかだけでも面白さがあればよかったのだが。