まなざしの長さをはかって

監督：カルロ・マッツァクラティ
公開：2007年

舞台はイタリアの保守的な田舎町。そこに都会的で奔放な女性が代理教師としてやってきてという話。
主役の少年の立ち位地がユニーク。女性のメールをこっそり見られるようにして、狂言回しとしてストーリーが進んでいく。チュニジア人とセックスしたとかも知ってしまうと言うわけだ。

で、そのチュニジア移民の男は終盤起こった事件で犯人だと疑われる。街に受け入れられたと思いきやいざとなると偏見の目で見られたというわけである。レビューなどは、そういった書かれ方をしているが、しかしそれがこの映画のメインテーマというわけでもあるまい。
イタリアの田舎町の情景や人間模様といったところの空気感がよかったね。