昔好きだった女性の話。さらにさらにつづき。


悶々とした思いを抱えつつも、その後の入試で無事に合格して転居した。そうなると、ずっと会う機会もなく、今後も会うこともない彼女への想いというのも流石に薄れてくる。
彼女に最後に出会ったのは成人式後の同窓会のとき。どうやら彼女には付き合っている男がいるようだったが、それはそうだよねってな感じで冷静に受け止めていた。彼女とは2、3の会話をしてそれで終わり。


そもそも同窓会に行く理由はなんだったのか。彼女に会いたかったというよりは、私のいないところで私が誰を好きだったのかとか、そんな話を皆にされるのが嫌だったからのように思う。それでわざわざ同窓会まで行ったのだから、まあ、かなり私はシャイだったのだ。
そして、それも遠い話だ。こうして今はそういった過去の話もできるようになったというわけだ。