聞く力―心をひらく35のヒント

聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))
阿川さんの仕事といえば、テレビタックルに出てるのと文春での対談くらいしか知らず、さらにどちらもあまり真剣に見てないのだが、その文春での対談の方法論や裏話なんかを語った本である。いつのまにやら2012年のベストセラーになっていたので読んでいた。


マニュアル本としては、かなりまっとうな悪く言えばそこまで斬新なことは言ってないように思うが、まあ安定的な本である。個々のエピソードとしては落語家の小さんのが良かった。対談の日に、小さんが当初の予定より急遽時間を早めてほしいと言ったのに阿川さんが時間に間に合わなかったというものなのだが、小さんはえらく立腹していたらしい。ただ、それだけなのだがなんとなく顔をふくらませて不機嫌になってい小さんの顔が目に見えるようだ。


阿川さんは自ら独身ネタを言うことがあるのだが、いつのまにやら今年で60歳である。時間が流れるのは早いものだ。
なんでベストセラーになったのかはよく分からんが、ベストセラーなんてそんなものだ。