藤井猛B級1組のこった日記  第70期順位戦B級1組8回戦

藤井猛41歳。かつての名棋士、今のネタ棋士である。
さて、藤井さんは出だし6連敗となっているが、まだ降級が決まったわけではない。藤井さんの順位なら残り4勝2敗でもどうにか残留になりそう。
ただ、最近の将棋を見てると、もう勝てる相手がいなそうにさえ思えてくる。とりあえず見守ろう。
今日の相手は中田宏樹八段。通称デビル中田である。悪魔のように強いというわけではなく、顔が悪魔っぽいということなので、そう恐れる必要はない。しかし、過去の対戦成績は3勝3敗の五分だ。



藤井後手番ではおなじみの角交換四間飛車。他に使ってる人見たことない。



藤井も工夫してきた。囲いを簡略化して、銀を進出させた。



互いに角を打ち合う。



後手は香を取って馬もつくった。しかし、飛車をいじめられそう。先手のほうが王の守りが堅いので、いい勝負かな。



取った香車を6筋に打つのが良い手で、解説では後手が指しやすそうとのことだった。
飛車か角のどちらかを取れる。取った大駒を打って、香成の攻めが早そうだ。



後手指しやすそうと思われたのに△1二飛▲1一と△2二飛▲2一とを繰り返して千日手になってしまった。
たぶん、藤井は後手番を回避したいという思いが強かったのだろう。


指しなおし局になって先手番になったものの、前の対局ですでに持ち時間を大量に使ってしまっている。開始の時点で、相手の持ち時間2時間半に対し藤井は1時間。終盤に不安を残す。
戦形に注目である。もちろん矢倉にしたいのだが、相手が避ければ矢倉にはできない。しかし、藤井には奥の手がある。

永らく封印されていた藤井システム復活である。
興奮冷めやらぬが、続きは明日。