日本美術の20世紀

日本美術の20世紀
20世紀に作られた日本美術についての本ではない。雪舟写楽といった、もっと昔の日本の芸術が20世紀にどのように評価されたかという本。個別の説のなかでは、教科書などに載ってる源頼朝の絵が足利尊氏の弟の絵ではないかという説が面白かった。ただ、1つの話のページ数が少ないので、ちょっと突込みがたりない。もとが雑誌の連載だから仕方ないのだが、詳しく知りたければもっと専門的な本を読めということか。
芸術作品についての話もさることながら、日本の学者や収集家などの評論家界隈についての話も面白かった。しかし、芸術は難しい。まして金や地位名誉がからむならば。