カノッサの屈辱 #23 大和化粧品国家の成長と里程

1972年資生堂は年4回のキャンペーンを始める。
春、口紅。夏、パンケーキ。秋、アイシャドウ。冬、スキンケア。

今でも、こういうキャンペーンはやっているんだろうか。あんまり注意したこともなかった。


花王は昔は花王石鹸という名前の会社だった。洗剤分野の値下げ競争が厳しいため化粧品に参入。
調べたところ、逆に資生堂が洗剤や歯磨き粉を作っていたときもあるというのだから面白い。


このときはじめて、それまで化粧とは顔を覆い隠すものとばかり考えていた女性たちの間に新たなる観念が生まれる。それは肌そのものを美しくすることが最たる美であるというものであった。
この考えが起こった時期を番組では1982年花王ソフィーナ誕生のころとしているが。たしかに今ある化粧品は素肌を美しくという商品ばかりのように思える。
歴史は繰り返す。厚塗りを標榜するメーカーが出てきても、そろそろ受ける頃かもしれないよ。