武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

一つめはワイドショーなんかでやっている他人の家計簿を覗き見する楽しみがある。もっとも借金が大きかったときの猪山家の家計は年収が1230万円で、借金額はその2倍。しかも利子が10数パーセントと高いため、利子だけで年収の3分の1がもっていかれるというありさま。
逆に経済的に恵まれている時代の時には、借家購入と会社に預金を選択して効果的な資産運用した。


2つ目は歴史の勉強。私は歴史しらずのため初めて知ったことがたくさんあった。江戸時代の結婚は多くは長続きしなかったこと。武家女性は生涯にわたって実家との結びつきが強いこと。一般武士が町人から借金していた等等。


3つめはビジネス書としてよめる。猪山家は最終的に年収3600万円を達成したが、徳川瓦解のおりには年収150万円になってしまった元武士もいた。それをわけたものは?
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)