第1局目は負けてしまった里見女流。
しかし、第1局目の対戦相手は勝ちまくっている若手の徳田四段だった。
だから、それを忘れてしまって第2局目が大事だ。
相手は岡部四段。プロ入りからこれまでの勝率は5割。組み合わせとか調子とかもあるのだが、プロ入り直後で5割とはかなり冴えない。
里見さん、ここは勝たなくてはいけない。勝てば星が五分になるし勢いがつく。しかし、負けると後がなくなるので苦しい。ここは勝負所だ。
里見女流の中飛車である。後手からの仕掛けの機会もあったが自重したようだ。
後手の岡部四段は穴熊に組んだ。そして攻めてきた。しかし、これは無理攻めのようだ。
後手は穴熊で固いので、先手から一直線の攻め合いはできない。しかし、里見さんも銀を自陣に打ち付けてこれまた固い。
問題はここだ。
☗5八歩とするべきだった。
里見さんが指したのは2七金。
素人目ながら悪手に見えた。
☖3六角成☗同金☖2四桂が見える。
そしてそうなった。
次の3六桂馬があまりにも絶品すぎる。
その後、里見女流の投了となった。
里見さんここ最近調子が悪いようで、女流棋士の公式戦、棋士との公式戦どちらも勝率が悪いようだ。
この将棋も☗2七金は素人目ながらはっきり悪い手で、こんな手を指すようではよっぽど調子が悪いのか。あるいはプレッシャーなのか。
とにかく10月の第3局目を注目しよう。
相手は狩山四段である。これまでの勝率はそれほど高くない。里見さんが復調すれば、勝つチャンスは十分にあると思われる。