朝早く起きて、ホテルをチェックアウトし車を走らせ職場へ。ところどころ渋滞で危うく遅刻しそうになったがギリギリセーフ。

 

さて、転入者のご紹介。

自己紹介をした彼女の声は昔とは違ってツヤはなくなっていた。彼女の声も大好きだったんだけど、でもこれも当然だ。

 

前見たときはボサボサ頭だと思っていたが、毛先にゆるくパーマをかけていたようだ。全然似合ってないと思ったけど、10年前と同じ髪型はできないよね。

 

昔の彼女はぽっちゃりの6歩手前といった感じで歳をとったら太るのではないかと思っていたが、むしろやせてるように見えた。

 

彼女は隣の課だけど、使うプリンターは同じなので、彼女と間近ですれ違った。彼女の目は化粧で縁取りとかしたんだろうか、昔のくりくりっとした目とはちょっと違っていた。でも、これはこれでとてもかわいい。

 

彼女のほうも私の存在には気づいているだろうけど、まだ何も会話はかわしていない。私も昔彼女にちょっかいをだしたことは、誰にも言ってない。そんなことを言っても彼女は喜ばないだろう。

 

さて、お昼休み。彼女は自分の席でご飯を食べるようだ。コンビニか何かで買った弁当を食べていた。マスクはずしてるから顔見られた。昔の丸顔に比べて、よくいえば頬がシャープに、悪く言えばやつれたというか、やっぱり30代女性だよね。昔より顔がギスギスした感じに見えたなあ。

 

彼女の良さがほとんど消え去ったように見えるが、そうはいっても、プリンターから出た紙をとりにいくときに見える彼女の後ろ頭をみるとドキドキしてしまうし、彼女が他の男性と会話をしてるのを見るとモヤモヤっとしてしまう。これは恋なのかなあ。

 

職場には彼女より若くて独身な女性はいて、とてもいい人だ。昨年度からいてつきあいも長いということになるが、それでも胸のドキドキというのはない。

もう、この歳になって女性に外見だけで惹かれるのはやめようと思いつつも、どうせ相手にされないんだから、自分の好きにしようとも思う。

 

ただ、この浮ついた感情もしばらくすれば落ち着くでしょう。

 

仕事のほうは、まあどうでもいい。