開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える 「してはいけない」逆説ビジネス学

開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える 「してはいけない」逆説ビジネス学

プロレスラーの川田利明さんは今ラーメン店をやっている。世田谷区の「麺ジャラスK」という店だ。プロレスラー時代はデンジャラスKと呼ばれたいたので、そこからとった店名である。

 

10年続いているのだから順調なのかと思いきやそうではなく、開業資金1000万円だけでなく所有していたベンツ3台を手放すことになってしまったそうだ。飲食店、なかでもラーメン店はぜったいにやめたほうがいいということである。

 

それなのに、なぜ川田さんがラーメン屋をやってしまったかというと、これまでのキャリアを考えると飲食店以外に自分ではできないと思ったこと。それから中華料理屋で修業したのち独立したが、借りた店舗が前にラーメン屋をやっていたことなのだそうだ。ずいぶん単純な理由である。

 

素人めながら、川田さんの店は駅から遠い代わりに駐車場が4台分あって家賃が高いそうだ。だったら、大型店舗なのかと思いきや客がいないときでもアルバイト料が発生するのがもったいないので自分1人でやっているとのことだ。だったら、駅近くのカウンターだけの小さな店とかのほうがいいと思うが。

ただ、看板メニューに唐揚げをいれていて、そうなると客の回転も悪いだろう。そのあたり、いろいろちぐはぐなところがあるが、続けているのは意地だそうだ。

 

それはともかく、プロレスラー時代のことも書いてあってよかった。プロレスラー時代にちゃんこ番をやっていて料理を覚えたこと。全日本では自分がつくってばかりだったが、新日本プロレスは当番制だったのを知ったこと。不器用キャラは差別化をはかるための演出だったことなどなど。

もちろん三沢さんのことも語っていて、三沢さんが亡くなってプロレスラーとしてのモチベーションがなくなってしまったそうだ。今でも引退はしてないが、ラーメン屋のほうが本業ということだ。

 

確かに料理屋ってたいへんだろうね。川田さんが繰り返し語っているのはお客案は手間にお金を払ってくれないということ。といいつつ、川田さんは、しっかり唐揚げもラーメンも手抜きはしないようだ。