受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基

受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基

木村一基さんが8度目の挑戦でタイトルを獲得するまでの道のり。

本は、翌年の挑戦者に藤井聡太さんが決まったところで終わっているが、結果は0-4で取られてしまった。しかし、タイトルを1期でも取れたのはよかった。

 

本では、タイトル戦での心理状態を詳しく語ってしまっていて、それが今後マイナスになるのではないかと心配だ。

面白かったのは、2日制のタイトル戦で2日目の朝の新聞を木村さんが読むところ。見出しに、『1日目から木村勝負手』とかいう書かれ方を読んで、勝負手は悪いほうが差すのだから控室の評判はこちらが良くないんだなと感づいてしまうところがリアルだった。