茂木さんというとアハ体験なのだが、どうもネット界隈での評判はよくないようだ。
脱税はおいておくとして、研究者としての実績ではなくマスコミ受けする言動で有名になっているということらしい。
かってな印象ながら、私もうさんくささを感じている。
こちらの本だが、矢内さんの言葉に注目して読んでみた。
以下、印象深い発言と私の感想
10代で初めてタイトルを取ったころというのは相手の土俵では戦わないようにしていました。
(菊水矢倉を使っていたころだろう。この後、これでは本当の力がつかないと考えて、よくある形の将棋を指すようにしていったとのこと)
あのとき、「負けられない」「勝たなくてはいけない」ではなくて「負けない!」に気持ちが変わったんですね。
(レディースオープン・トーナメント2006で当時中学生だった里見女流相手に1局目を負けた時のこと。その後矢内さんが2連勝して優勝)
勝負を決定づけるのは普通の手という気がするんです。
負けには慣れない、というより慣れるとダメです。
いまの将棋ファンというのは、自分でも将棋を指す人が中心なんですね。
(中略)ですから、もっと棋士の人間性をオープンにしていったり、将棋界のトップがいま誰なのか、そのトップの座を誰が追いかけてるのか、そういうドラマ的要素も前面に出していったらいいのではないかと思います。
(この本が出たのは2009年。その後、NHK杯では対局前のインタビューが出たり、ネット中継が盛んになったりした)
結婚して子育てしたいという想いは、正直言ってあります。(中略)でも一方で、将棋一筋でないと、あるレベルには到達しないのではないかという、一種の怖れや不安といったものもあります。
(矢内さんは2013年に一般男性と結婚。その後、2児を出産した)