作者:菅原孝標女
成立:平安時代中頃
現在では、平安時代のヲタク少女の日記などと紹介されることもある。
ただ、文学好きではあるもののそれだけのことである。
当時の女性の心境が分かるという部分では面白い。結婚は親が決めたことなのだろう、その後に他の男に出会って心惹かれてそうな描写がある。
寺などのご利益についても、信じてない様子がうかがえる。
しかし、夫が急死して人生が空虚になる。
日記を書いたのは彼女が53歳以降のこと。
果たして、彼女の晩年はどうだったのだろう。空虚なまま生涯を終えたのだろうか。