とっておきの穴熊退治 (マイナビ将棋BOOK

とっておきの穴熊退治 (マイナビ将棋BOOKS)

佐藤秀司 棋士番号196

タイトル挑戦なし、順位戦最高位B級2組

 

あまり印象がない。名前は雑誌で見てはいるのだが。

師匠は中原永世十段だが、この本にかかれているのは、そのさらに師匠の高柳敏夫名誉九段の教えである。その第一が飛車を振るな。その教えによって、通常香落ちの上手は振り飛車にするところを居飛車で戦ったそうだ。

この本は対振り飛車穴熊の実戦譜。もっとも、自分が振り飛車にしてる棋譜もある。プロ入り後は振り飛車もしたようである。

 

振り飛車穴熊には銀冠が有力と考えた。なぜならば、彼が奨励会時代に記録をとった森下卓さんが銀冠で振り飛車穴熊に圧勝したから。しかし、新人王戦で三段相手に森下さんが破れてしまい、銀冠は苦しくなったと考えたそうだ。そういった歴史のほうが面白いので、そういった時代の変遷を本にしてほしかった。

今、プロでは振り飛車穴熊はとんとみかけなくなった。それも理由があるのだろう。