武市三郎
棋士番号152
タイトル挑戦なし 順位戦最高位はC級2組。
2014年引退。
順位戦の一番下がC2。つまりは武市さんは一度も昇級できなかった棋士ということになる。もっとも毎年4人デビューして、C2からC1への昇級枠は年3人だから、4人に1人はC2から上がれないままということになる。
そんな武市さんだが、将棋雑誌を読んでいるような人には知名度があった。C2で悪い成績の人は降級点がつく。降級点3回でフリークラスというところに行き引退一歩手前といった状態になるのだが、武市さんは降級点をギリギリで回避することで定評があった。
もうひとつは、この本にもあるように筋違い角という武市さんの他にはアマチュアしか使わない戦法の使い手であること。著者のひとり美馬さんはアマの強豪で彼の働きかけで本は出版された。本の出版は引退後で2018年と新しい。
本のほうは、筋違い角の解説。必至問題、武市、美馬各氏の実戦譜。対談形式のコラムと、なかなか盛り沢山になっている。