真剣師とは賭け将棋で生計をたてる人のこと。
小池氏は強かっただけでなく、破天荒な生き方もまた魅力的であった。
支援者も面白い。小池氏を支援して、将棋教室の講師にしたり、飲食店の店長とかにするのだが、そのたびに小池氏は金をもって女性と逃げてしまうのである。それでも、死ぬまで面倒を見るのだから、やっぱり人はいろいろだ。
アマチュアの大会に出て優勝。その後、プロと戦うも高い勝率をあげて、プロ入りの話も出てくるが、そのときにもやっぱり女性と逃げてしまう。それでプロの話は立ち消えになった。
それからほどなくして酒の飲みすぎで体を悪くして早世してしまう。
ただ、プロ入りの話がでたのは、30代なかばなので、もしプロ入りしても大きな業績は挙げられなかった可能性が高い。
よく知らずに言ってしまうが、彼はやっぱりあそこで死ぬべくして死んだのだろう。
そんな怖いイメージがある小池さんだが、将棋教室で対局するとプロよりも好評だったのだそうだ。こうすればあなたが勝っていたと教えるのが評判がよかったのだそうだ。
プロと戦うときは、周りのアマチュア競合も応援したとか。そんな当時の雰囲気も楽しいものだ。