石田和雄さんの名局集。
タイトル挑戦もないのに名局集が出版されるのは石田さんの人気の高さだろう。
実践解説とともに、その棋士との思い出話がそえられている。私が名前を聞いたことがない古い時代の棋士のことを知ることができるのは貴重だ。
師匠からは、将棋の駒は前に進むようにできている。それなのに振り飛車は相手が出てくるのを待つ戦いだ。大山名人のようにすべてを極めてからならいいが、そうでないなら居飛車を覚えなさいと言われたそうである。当時の共通認識なのかもしれない。
高橋九段のことを結婚したけど苦労が多そうと書いてある。後に離婚するが、やはりその前から色々あったのだろう。