棋神・阪田三吉

棋神・阪田三吉(小学館文庫)

阪田三吉の評伝。著者は父が坂田三吉の世話をしてた人ということだ。

「銀が泣いている」という言葉が有名だが、その棋譜も初めて見た。実は坂田三吉が勝った棋譜である。相手は、その後十三世名人になった関根金次郎八段で、ただし関根八段が香を落としているハンディがあったのだ。

 

他、映画で娘が、負け将棋をあてずっぽうで勝つような卑怯な真似をするなとか言っていたが、その元ネタもあった。

八百長を持ちかけられた坂田三吉が大金をもらえば妻は喜ぶだろうとそのことを報告すると、妻はそれを叱りつけたというエピソードである。