発行:2017年
2016年に亡くなられた、清水成駿さんの追悼本。関係者の証言とかである。
東スポの一面で予想をしていたことしか知らなかったが、もともとは競馬雑誌の編集者。
父親が区議会議員だったため、コネで入社したそうだ。
そこで実績をのばし、有名になって、テレビの解説などをやって東スポの一面予想者になったということである。
伝説の予想は、1998年のダービー。14番人気のボールドエンペラーに◎を打ち、2着に入る。
他、色々予想があたったことが書いてあるが、もちろん本だからね。
競馬の予想なんて当たることもあるが外れることのほうが多い。
有名になる予想師とはどんなものか。
同業者の言葉が印象に残る。
競馬というのは予想を点ではなく線でとらえるもの。
だからその場その場で主張が違っていたりすると信用されなくなる。たとえ◎をつけた馬が馬券に絡まなくとも、筋が通っていれば納得してもらえる。
競馬ファンはその予想者の予想をしっかり見ているということだろう。
清水成駿の後をついて東スポの予想をしている人は、これからは、カリスマ的な予想者は出にくいとも言っている。やっぱり勝ちにくいということなんだろうね。