世界の廃墟 南米

今は廃坑となった鉱山近くの町の廃墟が多い。
残念ながら建物に日本やヨーロッパほどの趣がない。トタンのバラックみたいなのや殺風景なコンクリートの壁の建物なので、単にボロの家といった感じなのである。


鉱山労働者の環境は苛酷で、ボリビアの鉱山は高地にあることもあって平均寿命が35歳だったそうだ。鉱山労働者は原住民が多かった。農業よりは所得が見込めたから。しかし、給料から福利厚生費などが引かれてわずかしか手元に残らなかった。労働者同士の結束も固いこともあり争議は頻発。死者800人や死者が多すぎてカウント不能なものもある。一方でオーナーは錫男爵と呼ばれるほどの贅を極めた。1952年に革命政権が誕生。鉱山は国有化された。