遥かなるカメルーン―アフリカ西海岸での異文化体験

著者:太田精一
発行:2010年
遥かなるカメルーン―アフリカ西海岸での異文化体験
1972年から駐在していた人のカメルーン滞在記。
残念ながら個人的な記録とかが中心で、興味深いうんちくが少ない。食べ物などに関する記録がないのだ。くわえて描写もうまくないので簡単にいうといまいち面白くないのだ。


カメルーンは一夫多妻制。それなのに、なぜ男があぶれずにいるのか。嫁入りのさい夫は妻の家に金を払う。そのため娘の家は金をたくさんもってる年上の男に嫁入りさせたがる。男も女は若い方が良い。そのため年取った男と若い女の結婚が多い。そして男が先に死ぬ。残った女は夫の兄弟などに再び嫁ぐ。かくしてバランスはたもたれる。


当時は栄養不足の人が多く、まだ衛生状態も劣悪で、子供がマラリアにかかってしまった。ほか、たんぱくがないので野生のねずみを食べようとしたカメルーン人に会う。数年前にカメルーンと国境を接するナイジェリアで流行ったラッサ熱はネズミを媒介にして感染した。それもたぶん野生のねずみを食べようとしたのが原因なんでしょうね。