縄文鼎談 三内丸山の世界

岡田 康博 (編集),小山 修三 (編集)
発行:1996年
縄文鼎談 三内丸山の世界
三内丸山遺跡についての対談集。三内丸山が注目されたのは、1990年代になってからで、たとえば六本柱とかの発掘とかだ。この本はそれを受けてのことだろう。


最初にのってる、梅棹忠夫とか河合隼雄のが特徴的であるね。
梅棹さんは考古学者ではないのだが、三内丸山では酒が飲まれていたと断じる。理由は土器にちっちゃい器があるから。こんなので水を飲んでも仕方ない、酒を入れたに決まっておりますやろ、というのが根拠である。この思い切りのよさが気持ち良い。あとは例の六本柱も宗教施設であるということだ。まあ、このあたりはロマンだよね。でも、考古学的にもっと正確な根拠を積み上げる必要もあるよね。