東京都 千代田区

昨年まで山手線の駅をひとつひとつ回って観光していたのだが、どうにも面倒になった。
さらにいえば、どちらかというと地方都市のほうが見ていて面白かったのである。
やり方に問題があったのだ。どうしても東京というと買い物とか商業施設を見て、それで晩御飯を食べたら帰るというのがパターンだった。そうではなくてホテルに泊まって徹底的に観光することにした。


単位としては23区をひとつずつ順番にまわることを予定している。


今回は千代田区である。

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皇居を中心に北東には秋葉原、東には東京駅がある丸の内、南には省庁がある霞ヶ関、南西には国会がある永田町、北西には日本武道館靖国神社がある九段下がある。



東京駅は最近改装されたようで連休中ということもありたくさんの観光客が来ていた。
こちらは丸の内側の出口。以前はどんなのだったかよく覚えていない。


さて、ここからまずは山手線に乗り、秋葉原に行くこととした。
電気街からゲームやアニメの街になり、そしてメイドが現れ、AKB48がブレイクした。

あいにくの空模様。今日私がここにきたのは、ソフマップで週末に行われるアイドルの撮影イベントに参加するためだったのだ。下調べしておいたところ、会場はソフマップアミューズメント館かモバイル館らしい。実は、それらがどこにあるのかもよく知らないのだが、ソフマップは何店舗もあるものの、どれも秋葉原駅の電気街口を出るとぶつかる太い通り(中央通)沿いにあるので、適当に歩いていれば見つかるというものだ。

モバイル館が見つかったので、細い階段を上って行くと、ほらイベント予定が張り出してあった。

時間的には、この中森あきないという人のが一番いい。なんだか変な名前だがランジェリー撮影もできるようだし、これでいいか。参加するにはDVDを1枚買う必要があるということだ。売り切れてなければいいのだが。なお、DVDの売り場は別の建物である。なんか不便といえば不便だ。



こちらは1号館のDVD売り場。イベント参加券付きのDVDが並んでいる。
当日購入しようとして売り切れになっていることは、ほとんどないようだ。
無事DVDを購入。割引がないので3,990円する。



雨の中メイドさんの呼び込み。店はかえって増えているのだろうか。学校の制服とか和服とか衣装によって差別化を図っているのだろう。業務もカフェだけでなく、店内で遊んで1時間いくらとか店外のデートとか単価が高いものが増えてきたようだ。



昼食はドトールだ。券を見てみると、複数購入した場合にはスタンプを押してもらえる。同じDVDを何枚も買うなんてすごいなあ。なお、私の券の番号は006。あと、数十分でイベントが始まるのにこれだけしか売れていない。こうなると、もう日本全国でも20枚くらいしか売れてないのではなかろうかという気になってくる。



時間が近づいてきた。15分前集合ということなので、モバイル館4階に向かう。すると4階からちょうど店員が降りてきた。しかし、集合場所はここではないという。参加券を見てみると、確かに集合場所は1階の店頭前とある。
店員についていくと店の脇のところに、数名がぶらぶらとしていた。どうやら参加者のようだ。
店員の呼びかけに応じて順番に並ぶ。並び順は、ここに集合した順ではなく、チケットの番号順だ。私は6番だが、前の番号の人が来ていなかったため、3番目になった。なお、集合時間に来るのが遅れると一番最後になるようである。
写真は店員が、中森あきないさんの撮影会の集合場所はここですとか言ってるところ。人通りが多い中、とっても恥ずかしい思いをしたぜ!



細い階段を順番に4階まで上がる。イベント会場だ。ここは前方にソフマップの壁紙がはってあり、高さ30cm奥行き80cm足らずのステージがある。参加者の席には横4列、縦3列に普通のパイプいすが置いてあった。前方の端から座って行くので3番目の私は最前列の正面ということになった。なお、参加者は5名、途中で遅れてきた1名が来たので全6名である。
椅子の数は少ないが、それでも違和感がないほど、この会場はえらくせまい。後方にはスタッフが見守っていて、写真をとったり、トーク中に電子端末の文字で何やらの指示を出していた。思うに、アミューズメント館よりモバイル館のほうがたぶん狭いのであまり人気の無い人はこちらでイベントをするのかもしれない。


いよいよ時間がせまってきた。ここでスタッフから注意事項があった。写真撮影は、撮影タイムで1人ずつ順番にやるので、トーク中は写真は撮らないでくださいということだ。


そして中森あきないさんが登場!
・・・・・・・・・・・・(絶句)
いや、DVDを買ったから顔は知ってるはずなんですがね。いわゆるフォトショマジックというやつでしょうか。彼女については、写真撮影タイム時の写真を見てもらいましょう。


女性スタッフの司会でトークショーが始まる。バックに流れる曲はもちろん中森明菜だ。ただし、曲名は知らない。後で調べたところ「愛撫」だ。
トークが始まる。もちろん盛り上がるわけはない。そして、司会がトーク中「今回はいつもと客層が違いますね」とか「いつもはアイドルの方なので、何を話したらいいか分からないんですけど」とか言ってるのだ。どうやら彼女はどこかのステージとかでものまねをする芸人みたいな人らしい。芸暦も長いようだ。そのあたりは中森あきないという名前を見て気づくべきだったのだが、後の祭りである。
そんな人が何故かセクシーDVDを出し、なぜか私が買ってしまったのである。
中森あきない Erotic and Excites [DVD]
ちなみに彼女の名前は「飽きない」という意味をこめてつけられたそうだ。そんなの、どうだっていい。
トークは客に話しかけたりもして進む。
1番目に並んだ人は、中森あきないさんとは関わりは少なかったようだが、店員が師匠と呼んでいるソフマップイベントの常連の人のようだ。使いこんだメモ帳を持っており、トークの内容をメモしている非常に勉強熱心な人である。2番目の人は、彼女の物まねのステージとかを何度か見に行った人らしい。3番目は私。4番目は、やはり中森あきないさんとかかわりは少ないようだが、イベントは何度か参加したことがありそうな人だ。後ろにいる5番目の人はブログで何度かコメントをやりとりしているようである。


トーク内容はほかに、彼女の物まねの内容とかだ。最初は安室奈美恵の物まねからはじまったとか。板野友美にも似てるとか、どうだっていい。


そんなこんなでトークは終了。彼女は今の白のドレスから着替えるためにステージの奥に引っ込む。いよいよランジェリーの撮影タイムだ。でも、そんなのどうだっていい。ちなみに撮影は一人ずつ順番に行い、1分30秒の持ち時間がある。そのあいだにポーズをとってもらったりするのだ。


まずは師匠から。もう慣れたものだ。ふっといレンズがついたカメラを構えて、ポーズの指示を出したりして。そして師匠の時間が終了。2人目のカメラはなぜか写るんです。
3人目はいよいよ私だ。
ポーズはわからないのでおまかせしますといって写真を撮る。カメラはコンパクトデジカメだ。



唯一、後ろになって顔を向けてくださいと注文したら左から向けてしまったので、右から向いてもらった。神埼かおりさんみたいなポーズを取りたかったのだ。



彼女の年齢はあえて問うまい。私の撮影タイムは終了した。
分かったのは、音のしないデジカメは撮影にはやはり向いていないということだ。シャッター音がなると、そのたびにモデルはちょっとずつポーズを変えることができるのだ。


私の次の人も私と同様コンパクトデジカメ。次の2人は、師匠同様の重装カメラだ。そして全員の撮影タイムが終わると、次はポラロイドカメラによるツーショット撮影。スタッフに写真を撮ってもらったあと、握手をしてもらい、写真とサインが入ったDVDのジャケットをもらって、私は帰った。このあと複数枚購入者はTバックで一緒に写真をとれるのだ。
すべて終わって時間は開始から40分ほどだ。これで3,990円。しかしDVDと写真は手元に残るが、いや、まいったまいった。


正直言うと撮影会はもっと殺伐としてて、やたらにえらそうな常連が幅をきかせて「○○ちゃん」なんて馴れ馴れしく話しかけるというイメージがあったのだが、そういうことはなかった。しかし、これはモデルが中森あきないさんだったせいなのかもしれない。そのあたりは検証してみたいが、たぶん、私はもう撮影会に行くことないように思う。



駅近くにはガンダムカフェとAKBカフェがあった。外人が大島優子の写真の前で「オオシマ、ナンバーワン」とか指差しながら記念撮影していた。


山手線で東京駅へ。

東京駅の丸の内側が復元されたようだが、ちょっと前はどんなのだったか覚えていない。
ここから皇居まで歩いて行こう。



大手門から入る。大手門とは城郭の正門のことである。ここは入場料無料だが、入場するときタグのようなものを渡され出るときに返却する。不審者のチェックということだろう。
皇居外苑なのに、大手門というと不思議だが、もともとは江戸城。外苑に旧江戸城の本丸跡などもある。じゃ、今の天皇が住んでるところは、江戸時代には何があったのと思うが、wikipediaによると御三家の大名屋敷などとある。なぜ、本丸跡に建物を建てなかったのだろう。やはり将軍のいた後に天皇が住むのはおかしかったということなのだろうか。


なかをのんびり散歩。そして集めている日本百名城スタンプを押そうとしたものの、スタンプは3箇所にあるもののどれも門の内にはないそうで、外に行かなくてはならないそうだ。
どれ、門の外にでるか。

広いね。

この奥に天皇の住居などがあるのだろう。

これが桜田門でよいのだろうか。(追記:どうやら違ったようだ)

ちょっと離れたところにある楠正成像。なぜ、皇居近くに楠像が、とこのあたりも調べてみると面白い。明治29年に作られ、顔の部分は高村光雲製作。
ちなみに、この近くの売店のところに100名城スタンプはある。


すっかりと歩き疲れてしまったので、もうホテルに向かうことにした。
東京メトロ有楽町線にのって永田町駅で降りる。
そしてホテルニューオータニに向かうのだ。

これが外堀だろう。かつては、ここも江戸城の中だったのだ。




疲れたので途中の喫茶店でタルトを食べた。食べログで高い得点だった店である。まあまあ美味しかったけど、コーヒーはそれほどではなかったかな。


ホテルへ。ホテルの入り口が良く分からず、併設されているビルから入ってしまった。こちらは地下などには服屋やらレストランやらが入っている。中はつながっているので、ホテルのフロントに行ってチェックイン。



部屋からの眺め。安いプランなので仕方ないが、ホテルのもうひとつの棟が目立つ眺めのあまりよくない部屋だ。奥にあるのは東京タワー。ちなみにホテルの内装も、普通のホテルと変わりない。
ちなみに、千代田区にはホテルニューオータニとともに御三家と呼ばれた帝国ホテルもあるのだが、こちらは値段が高かった。


疲れていたので、ちょっと昼寝。
こちらは本館と新館を結ぶ通路。本屋や美術品屋などがある。

ホテル内にあるレストランはあまりにも高額だった。食事だけで安くて5千円だ。だから外に食べに出かけようとした。

こちらがホテルの外観。
ホテルから出てわかったのだが、ホテルのすぐ近くには食べるところがないのである。おまけに暗いものだから、道に迷ってしまいホテルに帰れなくなりそうになってしまった。
やむを得ずホテルに戻り、ホテル隣接のビル内のテナントにあるファミリーマートでいろいろ買う。

2千円の豪華ディナーだ。
そして眠った。