決戦-KESSEN-

決戦-KESSEN-
プレステ3でプレステ2のゲームがゲームアーカイブスで配信されるようになった。
ちょっと遅きに失した感はあるものの、名作はいつでも手に入る状態でいてほしいものだ。


私が、まず買ったのは決戦である。2000年発売。プレイステーション2と同時に発売された。
アーカイブスなのにコーエー価格で1,500円もするが、まあこれだって安いといえば安い。


ゲームはRTS(リアルタイムシミュレーション)というやつである。このタイプのゲームは実はほとんどやっていない。半熟英雄とかポピュラス、あとゲームボーイアドバンスのナポレオンくらいだろうか。


舞台は関が原の戦いの前後で、最初のプレイでは東軍、クリアすると西軍を使うことになる。途中の勝ち負けで進路が分岐するが、ただ一度クリアするだけなら10時間程度で終わる。


このタイプのゲームの印象としては、マップは異なれどやることは同じなので、飽きがくるのが早いというものだ。本作も例外ではない。基本的な操作は、自軍のユニットの攻撃対象を選ぶというだけなのである。戦術といっても、総大将を真っ先に叩くか手近な敵を各個撃破するかといったところなので、どのマップでも似たようなことになってしまうのだ。
他に、部隊を騎馬や鉄砲に変えたり、出撃武将を変えたり、敵に寝返り工作もできたりするが、こちらはシステムの粗さが目立つ。武将が持っている技の中にえらく強いのがあるせいで、戦いはそれ頼りだけで勝ててしまう。武将のパラメータ4つあるけど、意味がわからないのもある。もともと難易度が低いのでとても大味な戦いだ。


それらには目をつむるとしても、気になったのは、全体画面で戦局全体が分かりにくいことだ。武将が優勢か劣勢かが色で分かるだけなので、どの程度兵士が減っているのかさえ分からない。このせいで、前述の技が強すぎというのもあいまって、武将がどの程度強いのかという一番気になる部分が分かりにくくなってしまった。


じゃあ、このゲームがつまらないかというとそうでもなくて、演出や雰囲気という点ではとてもよかった。
印象に残ったところ。
1 明石全登の踊り。
2 各武将の鎧。
3 関が原では裏切らなかったものの、その後やたらに命令に反抗する小早川。
などなど各武将のキャラが出てたのはよかったね。シミュレーションゲーム好きより歴史好きに受ける作品と言えましょう。