エイリアン4

現代はALIEN:RESURRECTIONだ。1997年製作。

エイリアンシリーズは毎回監督が変わっていて、今作の監督はジャン＝ピエール・ジュネというフランス人だ。後に「アメリ」で有名になったのでエイリアンを撮っていることにびっくりするかもしれないが、初期にはグロテスクな要素のあるダークファンタジーの作品を作っている。

シリーズ化していくと世界観やストーリーには新鮮味がなくなるので違う監督で作風を変えていくというのは面白い試みだと思う。ただ中盤、終盤は人間側が一人ずつ殺されて行くという思ったより普通のアクション映画になっていた。

ストーリーは人間がエイリアンを繁殖させ教育し軍事利用しようとするがエイリアンが逃げ出して、というもの。ストーリーとかアクションとかの部分は面白いといえば面白いのだが、やっぱり過去の焼き直しになってしまう。ビジュアルも期待したほどではなかったな。もっと、監督の過去作のような映像美に特化した作品を見たかった。
あと産まれたてのエイリアンは不細工だし、主人公とのからみも美しくない。そして何よりエイリアンが母を慕うというのは無いほうがよかった。エイリアンは人間らしさのない異物で良いと思うよ。