年度末だというのに、とにかく憂鬱である。
たぶん、私がここまでがんばってきたのは、この嫌な職場が1年で終わるかもしれないという期待を持っていたせいだろう。これが、もう1年続くであろうということがわかったとたん、一気に疲れがどっと押し寄せてきた。
来年は乗り切れないかもしれない。


人事異動対象者の名簿はインターネットに載っているのだが、それをつらつらと眺めていたら驚いた。
私は昨年、前の職場に新しく入ったアルバイト女性にふられたわけなのだが、その人の名前が4月から入ってくる新人の欄にあったのである。
同姓同名の可能性もあるが、たぶん同一人物だろう。アルバイトしながら採用試験を受けたということか。
私は彼女とは最終勤務日に一言二言会話をしただけだが、そこで聞いた彼女の出身高校は、けっこうなレベルの進学校(私の高校より偏差値が高い)だったからありえる話だ。



事務所が違うので、そうそう会う機会もないだろうが、いつかは会うかもしれない。会えたからといって何かを期待してはいけないし、それどころか私も彼女も困惑のほうが大きいだろう。かといって、もう行方知れずのほうが良かったかというと、やっぱりそんなことはなく、彼女の居所が分かるというのは嬉しいことではある。しかし、このままだといずれ彼女が誰かと結婚するのを知ってしまうとかいうことになってしまうかもしれない。
きっと、もてるんだろうな彼女。やっぱり胸がモヤモヤした気持ちなのだ。