藤井猛のこった日記 9回戦 将棋界の一番長い日

昨夜は9時ごろに眠くなって眠ってしまった。そして朝、起きたら藤井九段は降級していた。私が眠らずに応援していたら、あるいは藤井さんが勝っていたかもわからない。
以下、昨日の将棋をダイジェストで紹介しよう。



後手から歩を突いて開戦。ちょっと前までは後手は千日手も辞さずという考えだったそうで、後手から仕掛ける手はなかったようである。先手が千日手を回避し攻めの姿勢をとったので、後手から仕掛けることができた。ということは、先手は隙を作ってまで開戦に持って行きたかったわけであり、このあたりは既に後手が作戦負けのようだ。しかし、序盤のこれくらいのリードならまだまだわからない。



飛車を2筋に回って後手の攻めを消したのが巧手らしく、先手優勢ということだ。先手の高橋九段は端と7筋の位を取っている。さらに王様も固い。それなのに、ここであせらずにじわじわとリードを広げにかかるのが、やはりベテランのうまさということだろう。もう後手はかなり苦しい。



藤井九段も粘りたいところだったのだが、打った角2枚を何故か押さえ込まれてしまった。このあと後手有利の手順はなく、普通に寄り切られてしまう。特に勝負どころもなく一方的な敗北。
これによって藤井九段は降級となった。次期の巻き返しに期待したい。