NHK杯将棋トーナメント「3回戦・第5局」【対局】NHK杯…羽生善治,六段…勝又清和,【解説】九段…藤井猛,【司会】女流四段…矢内理絵子 

藤井九段の名解説をたっぷり堪能できた。もはや、読みの深さは聞き手の矢内女流のほうがずっと上のようにさえ思える。


昨年の藤井さんが0−3で良いところなく敗れてしまった王座戦についても言及。藤井さんが言うには、あの将棋は棋譜だけでは分からないところがあるのだそうだ。一見すると羽生さんが普通の手を指して藤井さんが悪手を指してしまっただけのようだが、羽生さんは工夫した手を指したのだ。藤井さんの手を研究して、藤井さんの手を殺すような指し回しをしたのだろう。


今日の将棋は、勝又というあまり実績のないキャラクター棋士との対局。あまりやる気のなさそうな羽生さんに対し、勝又さんもたくさん間違った手を指したような感じ。しかし、解説の藤井さんがへっぽこすぎて、素人にはどう解釈したらいいのかわからない。
終盤で羽生さんが寄せそこなったかのように見えたときは「羽生さんも切れ味が衰えたねぇ」(by 石田和雄)という感じだったが、上部に逃げた勝又玉を受けなしにして羽生の勝ち。ずっと羽生の勝ちだったのか勝又さんがミスったのかは定かでない。