銀牙―流れ星銀

銀牙―流れ星銀― 1 (ジャンプコミックス セレクション)
犬が会話をして戦う漫画。
連載してたころのジャンプはちょろっと読んだことがあったのだが、赤カブトのことをてっきり犬だと思っていた。
中盤・終盤の犬どうしの戦いのころを見たんだろう。彼は熊である。
作品の冒頭では犬は喋らなかったのだから、たぶん編集から路線変更の指示があったんだと思う。
確かに、熊が寒村を襲うというのは少年誌にしては地味な展開だが、そのぶん序盤の赤カブトは屈指の恐ろしさであった。
じじいとか少年中心のままの話のほうがよかったな。
犬はともかく赤カブトが喋るのは失敗だ。あれは怖くないし、安っぽい。


中盤からはよくあるジャンプ漫画の王道的物語で、戦って仲間を見つけるという展開は今見るとちょっと退屈。それに登場キャラが犬だと、個性を出しにくい。
そのため、ジャンプ漫画のワンパターンさが余計目立つようになってしまった。