バベル

バベル スタンダードエディション [DVD]
菊池凛子アカデミー賞ノミネートってことで話題になった映画。


群像劇で3つの舞台の人々が直接会話を交わすことはないのだが、ささいなところで関係を持っている。時間が戻ったり突然場面が切り替わったり。


監督の言葉ではコミュニケートの断絶をテーマに、最後に癒しを入れたとかいう話である。
悪くはないのだが衝撃を受けるというほどでもなかった。
エピソードのひとつひとつは単純で、それなのに登場人物の行動に理解できない部分が多い。これでは絶望感が感じられず、だから癒しといわれる最後の部分が安直な解決のように思えた。ところどころにある、わざと意味不明にして考えさせようとした部分が上滑りして、小賢しいような印象を受けてしまった。
でも、菊池凛子の脱ぎっぷりはたいへん良かったです。女子高生には見えないにしてもよくやった、感動した。