あなたのマンションが廃墟になる日――建て替えにひそむ危険な落とし穴

あなたのマンションが廃墟になる日――建て替えにひそむ危険な落とし穴
中古ならば300万円くらいでマンションが売っている。買いたいなと思うときもある。でも、これを読んで、あらためてマンション購入に慎重になってしまった。日本のマンションは欧米と比べて極端に短いサイクルで取り壊されてきたらしい。平均寿命は30年あまりとか。40歳でマンションを購入すれば70歳で取り壊されることになる。70歳で住んでいる家がなくなるなんて随分難儀な話だ。事実、大多数の人はマンションを終の棲家と考えている。
それにも関わらず30年余りの寿命というのは、地下の上昇と容積率の緩和によって、建て替えたほうが得だったからだ。今5階建てのマンションを取り壊して8階建てのマンションを建てられれば、増えた3階分を他の人に売ってお金が入ってくるでしょ、おまけに地価が上がってればすごい高値で売れる。今まで住んでた人はほとんどお金を出さずにもっと広くて新しいマンションに移り住めることも過去にはあったらしい。ところが、地価の下落とマンションの建築ラッシュによって、これからはそうも行かないらしい。その一方で立て替えたいと考える建築業者や一部の住人などの思惑もある。今の法律だと住人の5分の4の賛成があれば建替えはできることになる。どろどろとした住人同士の争いが始まるというわけだ。
一軒家だと近所づきあいとかが面倒と思っていたけれどマンションでもやっぱり人間関係がわずらわしいな。オレは借家で十分だぜ!!