月と六ペンス

モームという人の書いた古典的文学。画家のゴーギャンがモデルとなっている。かなり脚色も加えているんだろうけれど、今調べたら株式仲買人をやっていたってのは本当なんだね。
平凡な男が中年になってから突如、芸術家を目指したという話。
 芸術にとりつかれた天才の苦悩というのが主題なんだろうけれど、対比されている脇役陣が俗でありながらも個性的で愛すべき人々なのだ。あなたたちの苦悩はより人間的で面白いよ。