幻魔大戦 1 幻魔宇宙

著者:平井和正
発行:1979年
幻魔大戦 1 幻魔宇宙 (角川文庫)
シリーズ1作目と思いきや、新のほうが先とか石ノ森さんの漫画が先とか。


ちなみに私は幻魔大戦帝都大戦(帝都物語)をよく間違える。後者は荒俣宏である。
さらに私は平井和正立松和平をよく間違える。後者も作家だがニュースステーションやCMなどに出てた人だ。


実はこのシリーズ読んだことなかったので読んでみた。1巻だけだけど。
幻魔が襲来して地球とハルマゲドンとか、そんな感じになるらしいが、全20巻のうちの1巻では、ストーリーは特に盛り上がらず、まだプロローグといったところだ。主役の東丈以外の主キャラはほんの顔見せといったところ。一番印象に残るのは、古臭さと熱さ。これは劇画を漫画にした感じですね。活字でも劇画っぽさを感じられるのが面白い。野球部のレギュラーをとれず、頭を木に打ち付けて流血する東丈は笑える。当時もギャグとして受け入れられてたとは思うが、そうでもないのかもしれない。


著者はウルフガイシリーズでも有名。そちらは昔読んだことあるよ。あっちはエロとバイオレンスだったね。
これもウルフガイもだいぶ売れたらしいけど、内容的には、まったく今のライトノベルだ。そう考えるとライトノベルってのは、もともとそういう小説に、独自レーベルをつけて(角川スニーカー文庫とか)、イラストもつけて、今まであまり本を買っていなかった中高生に買わせようとしたという編集側の戦略により誕生したってことですかね。