Nevermind / NIRVANA

1991年

ネヴァーマインド(SHM-CD)

1. Smells Like Teen Spirit, 2. In Bloom, 3. Come as You Are, 4. Breed, 5. Lithium, 6. Polly, 7. Territorial Pissings, 8. Drain You, 9. Lounge Act, 10. Stay Away, 11. On a Plain, 12. Something in the Way, 13. Endless Nameless

 

ニルヴァーナというバンド名はあまり洋楽に詳しくなくても聞いたことがある人が多いのではないか。

ニルヴァーナサンスクリット語で涅槃を意味する。涅槃とは何かというと仏教では最高の境地だそうだ。

ボーカルのカート・コバーンは1994年に自殺して、より神話性が高まった。

 

大ヒットした作品なのだが、この音楽のジャンルはグランジといって、これまでの伝統的なヘヴィメタルとは異なっていたもののようだ。そのせいで、私が昔買っていたヘヴィメタル専門誌では、このムーブメントは黙殺されており、その影響で私もこのバンドは長らく聞いていなかった。

 

これも面白いことだ。もともとヘヴィメタルやハードロックは、これまでの伝統的な音楽を破壊してきたように思うが、それも30年ほど続くと、その音楽にも伝統というのはでてきて、音楽そのものに価値があると思うファンが出てくる。

そうなるとグランジヘヴィメタルを否定しているだけで音楽的価値はないと判断されるのだ。

 

で、この度私が聞いてみてどうかというと、正直ぴんとこなかった。音楽的に革新的な部分があるとも思えなかったのだが、これは当時から聞いていなかったせいかもしれない。その後、フォロワーがたくさん出てきているのだろう。

 

当時のヘヴィメタル専門誌は、グランジを変な音楽といい、変だから価値があるのがおかしいと言っていたが、今聞くと、変な音楽とも思えない。

ただ、ちょっと暗めの音楽だという程度だ。ただ、これまでのメタルと比べると激しくもないし、バラードとも違う。私は歌詞がわからないので、魅力がよくわからなかった。

内省的というと、その後日本でもエヴァンゲリオンなどアニメでもそういった傾向があったし、それを先取りしたということだろうか。