緩急自在の新戦法! 三間飛車藤井システム (マイナビ将棋BOOKS)

緩急自在の新戦法!  三間飛車藤井システム (マイナビ将棋BOOKS)

佐藤和俊 棋士番号250

タイトル挑戦なし 順位戦最高位C級1組

 

佐藤さんがプロデビュー(2003年)したあとに、将棋世界でどの棋士だったかのコラムが記憶に残っている。佐藤和俊新四段はプロになったら暇でしょうがないと言っていたと。それで、ついたあだ名はひまとし君だそうだ。

プロ入りして気が抜けたのか勉強しなくなってしまったようである。

 

そのせいかプロ入り後ながらくパッとしなかった。

そんな、ひまとし君も発奮したのか、2016年度のNHK杯で勝ちあがる。3回戦の対羽生戦は私も見た記憶がある。その後どうなったかは知らなかったが、決勝で佐藤康光さんに敗れて惜しくも準優勝だった。

 

この本は、三間飛車藤井システムの本。藤井システムといえば四間飛車だが、対策が進んだことや居飛車が何が何でもアナグマにはしなくなったため、四間飛車藤井システムは激減したそうである。ソフトが穴熊のような勢力が偏る形を評価しなくなったこtもあり、居飛車が美濃囲いで良さを求めてきているとのことだ。

 

そこでこの三間飛車藤井システムである。居飛車の急戦にも対応でき、形によっては居飛車穴熊にされてもいいという柔軟性が長所だ。ただし、この三間飛車の形は本家の藤井猛さんは指さないそうである。それでも名前は藤井システム居飛車穴熊に組む前に仕掛けるという思想が藤井システムだからということで、この戦法名なのだろう。

 

佐藤さんがNHK杯で羽生さんに勝ったのも、この三間飛車である。