将棋の盤面をつかった解説はなく、将棋のことや、将棋界のあれこれを語った本。
昔はそういった本が多くあり、阿久津さん自身読むのが好きだったが、最近そういう本がなくなったので自分で書いてみたとのこと。
阿久津さんは高校中退。珍しいのはプロ入り後に中退を決めたこと。ただ、中退後は自由に時間を使えるため、生活が乱れてしまったとのこと。
師匠は滝誠一郎さんで、一度も将棋をおしえてもらったことはなく、飲みに行っても将棋の話はしないとのこと。滝さんは強くない棋士なので、それも仕方あるまい。
他、将棋というゲームの特性とか序盤中盤終盤のそれぞれでの考え方などが書いてあるが、まあそのあたりは、文章にしてもわかりにくいし、読んでも実感はしにくいものだ。
棋士との対談がある。渡辺明さん、橋本崇載さん、里見香奈さんとである。
渡辺明さんとは競馬だけでつながっているそうだ。
橋本さんは、棋士をアスリートだと思っているとのこと。ストイックな面がみてとれる。また、世間からはばくち打ちみたいに思われてることへの反発があるのだろうか。