タイトル挑戦なし 順位戦最高位C級2組
衝撃を与えた2012年のNHK杯。あれから佐藤さんは出場できずにいる。実はテレビで放送される本戦に出るには、予選を勝ち抜かなくてはならない。トーナメントで3勝くらいしないといけないので、出るだけでもたいへんなのだ。
佐藤さんは若手のころに全棋士のなかで年間勝率1位をあげるなど、けっして弱くはないのだが、順位戦はC級2組から上がれずにいる。ただ、先日のabemaのドラフトではなんと羽生さんから指名された。将棋よりもエンターテイナー的な要素が評価されたのかもしれない。
この本は毎年発行されている将棋年鑑の中の棋士名鑑の抜粋。年鑑は、タイトル戦の棋譜や将棋界の動きををまとめた本なのだが、巻末に棋士名鑑があり、プロフィールやアンケートがのっている。その部分だけをまとめて本としたものだ。
アンケートも細かな部分は変えているし、棋士によって対応が違うのが面白い。丁寧に答えているの棋士もいるし、無回答の棋士もいる。藤井猛さんは、残念ながらほとんど回答していない。
佐藤紳哉さんも写真は変えていないし、アンケートもあまり真摯に答えてないし、かといって受け狙いにも徹してない。
タイトル経験者では渡辺明さんがかなり丁寧に答えている印象だ。また引退した棋士では中原永世十段の答えがよかった。食べ放題にいったら何を食べるかという問いに
プリンスメロンと答えている。昔はメロンといえばプリンスメロンだった。
林葉直子さんは退会されてしまったからアンケートの対象になっていないようだ。残念。