インカ帝国についてのドキュメンタリー。
インカ帝国は文字を持たない。そのため資料はスペインに征服された後の記録である。なかでも、現地の画家の記録は貴重である。それによれば、インカ帝国のときは国民は飢えることはなかったがスペインの政治では皆が苦しんでいるので、インカを見習ってほしいというもの。
そんな導入で、この番組は始まる。
さて、インカ帝国ではなぜ国民が飢えることはなかったのかというのが、主要な題材だ。
部族がたくさんあったのを数十年で統一した。インカの道といって、主要道路をつなぐ工事を行った。他、農業政策もやった。段々畑みたいのを使った。インカは鉄器を持たなかったので石と青銅器だけでつくった。他、文字がないのだが、税収などには縄の結び目で伝達をした。食料も蓄えて、不作のときは分け与えた。そういったことをやったのだ。
スペイン侵略時にマチュピチュは侵略を免れた。初代皇帝は首都クスコとマチュピチュを交互に住んでいたという。
マチュピチュの役割は、ここから天体観測を行って、農業に役立てた。そのための施設の跡が残っているということだ。