うつ病九段

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春文庫)

先崎さんがうつ病にかかっていたころの記憶。

兄は精神科医だそうで、そういったところも救いである。

 

うつ病は脳の病気。

うつ病は死にたがる病。

 

そういったところを知ることができてよかった。

 

あとは回復段階でいろいろな棋士との交流などである。

 

最後に、先崎さん自身の過去が語られる。

小学生のときから内弟子として大人の世界を知っていたので、中学生で浮いた存在となりいじめにあった。将棋が原因でいじめにあったが、そんななかで自分を助けてくれる存在も将棋だったのである。

 

テレビのコメントなどでも、ちょっと調子にのったところがあって、私はあまり先崎さんのことを好きではなかったのだが、そういった過去があったわけである。